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メドウスイート ハーブの効能、利用法、お茶など

メドウスイート(和名 セイヨウナツユキソウ) はバラ科のハーブで、長年関節の痛み、胸やけの緩和のための治療に使われています。

 

 

 

このハーブには、サルチル酸やタンニンなど、抗炎症作用がある化合物が多く含まれています。

 

 

 

この記事では、メドウスイートの効能、摂取する上で注意すること、メドウスイート ハーブティ―の作り方について触れます。

 

 

 

メドウスイートとは?

メドウスイート(フィリぺンドュラ ウルマリア)メドウの女王、メドウワートとも呼ばれ、花が咲く草木で、原産地はヨーロッパやアジアの一部で、イギリスやアイルランドに多く生息していますが、北米でも生息しています。

 

 

 

湿った環境、湿地、川辺などに生息しています。白い花が群生しているのが特徴で、心地よい甘い香りがするため、お茶や抽出物の形で医薬品として利用されています。

 

 

 

伝統的に、胸やけ、胃潰瘍、風邪、関節痛、関節炎、痛風の治療に使われています。腎臓や膀胱の感染症にり患した人に対して、利尿を促進させる目的で使われたりもします。

 

 

花の花粉は昔ハチミツ酒の香りつけに使われ、今でも様々な飲み物に入れられています。

 

 

 

まとめ

メドウスイートは白い甘い香りがする花を咲かせるハーブで、その花はお茶や抽出物として利用されている。昔から、利尿を促すためや、関節痛や痛風のような炎症の治療のために使用されている。

 

 

 

栄養と化合物について

メドウスイートには体に良い植物性化合物が含まれています。

 

 

 

このハーブには2つの代表的な植物性化合物のグループが含まれています。一つはタンニンで、中でもルゴシンとして知られるエラジタンニン、もう一つはケンペロールとケルセチンを含むフラボノイドです。

 

 

 

メドウスイートに含まれる化合物には、上記の化合物も含めて抗酸化作用があります。この抗酸化作用によって、病気の元になるフリーラジカルと呼ばれる反応分子によって傷つけられた細胞や組織が修復されます。

 

 

 

さらにこれらの化合物には抗炎症作用もあります。

 

 

 

メドウスイートには、体の痛みや炎症を抑えるアスピリンの有効成分であるサルチル酸が少量ではありますが、含まれます。

 

まとめ

メドウスイートには体に良いとされるフラボノイド、エラジタンニン

サルチル酸といった化合物が含まれている。これらの化合物には他の化合物と併せて、抗酸化作用や抗炎症作用がある。

 

 

考えられる効能

メドウスイートは古くから医薬品として使われていますが、うたわれている効能については幅広く実証されているわけではありません。

 

 

 

抗炎症作用

もっともよく研究されているメドウスイートの効能は、炎症反応を抑え、炎症を静めることです。

 

 

 

試験管や齧歯動物を対象にした研究結果より、このハーブには体が炎症を起こすプロセスの一部をブロックし、血中炎症マーカーの値を下げ、炎症に関わる痛みに対する体の反応を抑えるなどの効能があることが分かっています。

 

 

 

昔から関節痛の治療薬として使われているのは、上記のような効能が期待されているからでしょう。

 

 

 

また、このハーブには痛風に伴うひどい関節痛の症状を緩和させる効果があるとも言われています。痛風は関節炎の一種で、血中に乳酸が作られ、それが関節まわりで結晶化することで起こる病気です。

 

 

 

例えば、ある試験管を使った研究結果より、メドウスイートに含まれる化合物が乳酸の形成に関わるキサンチンオキシターゼという酵素をブロックすることが分かりました。

 

 

 

しかし、試験管や動物に対する実験結果がそのまま人間にも当てはまるかどうかについてはまだ実証されていません。メドウスイートの人間に与える影響に関する研究はあまりにも限られているため、それほど効果を期待することは今のところできません。

 

 

 

20人の健康な成人を対象に4週間に渡り行われた研究結果より、メドウスイート、カモミール、ヤナギの樹皮の抽出物を毎日摂ったグループは偽薬を飲んだグループと比べて、抗炎症作用に関してそれほど大きな違いが無いことが分かりました。

 

 

 

人間における抗炎症作用の効能については、更なる研究が必要でしょう。

 

 

 

皮膚の炎症

メドウスイートが、皮膚の炎症、赤み、ニキビといった局所的な治療に効果があるという意見もありますが、この効能を実証する研究は今のところありません。

 

 

 

メドウスイートには、サリチル酸やタンニンが原因とされる皮膚の炎症やにきびの症状を和らげる効能があると信じられているようです.

 

 

 

 

サリチル酸は、皮膚のピーリング、角質除去を促進するためによく使われます。ニキビ、日焼け、茶色のシミができる肝斑などの症状を改善するとされています。

 

 

 

タンニンには収れん性の特性があり、毛穴に詰まった余分な皮脂を取り除き、皮膚を綺麗にする働きがあると考えられています。

 

 

 

さらにメドウスイートの体に対する抗炎症作用や抗酸化作用が皮膚にもあてはまると信じている人もいるようです。

 

 

 

肌に塗るクリームや液体の化粧品には、メドウスイートが含まれているのは、上記の理由からですが、このハーブに皮膚の健康を促進する効果が本当にあるかは分からないので、人間を対象にしたさらなる研究が必要でしょう。

 

 

 

その他の効能

メドウスイートには他にも色々な効能があることが指摘されていますが、それを裏付ける研究がありません。

 

 

新旧様々な研究結果より、抗菌作用があり、食中毒の原因とされる大腸菌などの細菌と戦う特性があることが分かっているようですが、これについても更なる研究が必要でしょう。

 

 

 

また他の研究結果より、がん誘発物質を投与され、がんを促進させる環境におかれたネズミに関して、メドウスイートの抽出物を与えることで、腫瘍の成長が抑えられたことが分かっています。

 

 

 

このハーブの人間に対する効能については、更なる研究が必要でしょう。

 

 

まとめ

試験管レベルの実験や動物実験の結果より、メドウスイートには抗炎症作用があることが分かっていますが、人間の関節痛やニキビなどの炎症にも効果があるかどうかについては、更なる研究が必要である。

 

 

 

 

注意事項

メドウスイートの人間への影響に関する研究が少ないため、使用することでどんな副作用があるかを分析することが難しいのが現状です。

 

 

 

お茶の形で最もよく使われていますが、チンキとしてもよく使われます。

 

 

 

製品のラベルに表示されている適正量を超えないよう適度にメドウスイートを摂取する範囲においては、健康な成人であれば安全と言えるでしょう。しかし、その安全性や副作用についての研究が行われていないことを忘れないでください。

 

 

 

もし、服用している薬があったり、麻薬を使っていたり、既に何らかの症状を抱えている場合は、このハーブを摂取する前にヘルスケアの専門家に相談してください。

 

 

 

特にアスピリンを飲んでいる場合は、このハーブには気を付けてください。というのも、このハーブには、アスピリンの有効成分であるサリチル酸が含まれるからです。また、アスピリンアレルギーやサリチル酸塩過敏症である場合は、メドウスイートは避けた方が良いでしょう

 

 

 

最後に子供や妊娠中、授乳中の人に対するメドウスイートの安全性に関する研究は限られているため、これらのグループについては、このハーブの摂取を避けた方が良いでしょう。

 

 

 

まとめ

研究が少ないため、特に実証されている安全な適量はまだないし、副作用に関する情報もない。もしメドウスイートを摂取したいのであれば、まずはヘルスケアの専門家に相談すること。

 

 

 

メドウスイートティの作り方

メドウスイートティは、茶葉のままかティーパックの形で、オンラインや健康食品を扱うお店で購入可能です。

 

 

 

現在メドウスイートティの適用量は特に定められていませんが、たいていの商品は、1カップの熱湯(237ml)に対して、乾燥茶葉を小さじ1-2(2-4)加えることを勧めています。

 

 

 

茶葉を熱湯に入れてから、約15分おいてから、茶葉をこして飲んでください。

 

 

 

まとめ

メドウスイートティは、乾燥させたメドウスイートを小さじ1-2(2-4)1カップの熱湯(237ml)をそそいで作る。しばらく待ち、茶葉をこしてから楽しむ。

 

 

 

要点

メドウスイートはヨーロッパ原生の花を咲かせるハーブで、昔から胸やけ、関節痛、風邪、炎症の治療に使われています。

 

 

このハーブに関する研究はとても少なく、試験管での実験や動物実験の結果より、抗炎症作用があることが指摘されています。しかし、このハーブを痛風やニキビといった炎症に対して人体に使用することに関する研究はほどんど存在しません。

 

 

 

メドウスイートはよくお茶として楽しまれています。もし、試したいのであれば、ヘルスケアの専門家に相談してから使いましょう。