
・サマータイムは人々の体と睡眠リズムを乱します。
・しかしパンデミックの間は、この変化に順応しやすい人もいるようです。
・サマータイムにうまく順応する方法とは?
サマータイムに入ると1時間の違いでもかなり生活リズムが崩れます。しかし、今年は少し違うようです。
Sleep Number科学諮問委員会の議長でシカゴ大学医学部教授のEve Van Cauter博士は、「多くの人が在宅ワークをしているので、1日のスケジュールが柔軟で、通勤のストレスがなく、時間の変化に適応しやすいでしょう。また、子どもたちもオンライン授業を受けているため、朝家を出るまでのバタバタというものがありません」と述べています。
ただ、米国睡眠医学会の役員でUCLAの医学教授であるジェニファー・マーティン博士は、このように順応しやすい人々がいる一方で、そうでない人たちもいると言います。
「多くの人が違いを感じないと思います。学生はやはり1時間早く起きて授業を受ける必要があるし、予定が詰まった会社員は、1時間早く行動しなければならない。睡眠時間が失われ、悪影響となることに変わりはありません」
サマータイムは体にどう影響するか
体内時計の調節は、露光量が大いに関係しています。
Van Cauter博士は、春にサマータイムになると夕方の光が長くなるため人間の体内時計は遅れ、秋に標準時間に戻ると朝の光が長くなるため進むと言います。
「この光を浴びる時間の変化により、体内時計は一時的に混乱します。これが『体内リズムのずれ』と呼ばれ、代謝や免疫機能など、健康への悪影響が立証されています」
ほとんどの人はこの変化に数日で順応できますが、米国睡眠医学会はサマータイムの廃止と、体内時計のリズムに一致する恒久的な標準時間への切り替えを求める意見書を発表しました。
2,000人を超える米国の成人を対象とした米国睡眠医学会の調査によると、63%がサマータイム廃止を支持し、反対しているのはわずか11%です。
「睡眠時間が失われると、人々は疲れやすくなり、体内時計とのずれは、一時的な時差ぼけを引き起こします」とマーティン博士は言います。 「サマータイム開始日は十分な睡眠をとることが難しい場合があります。朝の眠気の中でハンドルを握るのが危険なことは言うまでもありません。」
彼女は、サマータイム開始日から数日間は交通事故が増加し、致命的な事故は最大6パーセント増加すると指摘します。
さらに、Sleep Research Societyの調査によると、サマータイムに切り替わった後の1週間で、人為的な医療事故が18%増加しました。
「サマータイムにより、心血管病の発症と気分障害のリスクが高まるという証拠もあります」とマーティン博士。
サマータイムは何年にもわたって議論されてきましたが、Van Cauter博士は、20年以上の研究により、サマータイム導入は健康への悪影響があると判明したと言います。
「悪影響のほとんどは、標準時間からサマータイムへ切り替わる春に起きます。睡眠不足、ぼーっとする、眠気などの状態を起こし、心筋梗塞、脳卒中、高血圧、心房細動のリスクが高まる」とVan Cauter博士。
さらに、冬の間は気分障害や季節性情動障害を発症する人もいるため、日が長くなるとそれが改善する可能性があります。
「彼らは春に気分が良くなることが多い。体を動かすことは気分転換になるので、運動のために外に出ることで気分が良くなります」とマーティン博士は言います。
以下のように計画的に準備すれば、サマータイムの影響を最小限に抑えることができます。
起床時間と就寝時間の練習
マーティン博士は、サマータイムの開始前に最大4日間、毎日15〜20分ずつ早く起きることを提案しています。
「眠りにつけそうなら、15~20分早くベッドに入りましょう」
「さらに、他の日常生活も調整するとよいでしょう(食事、運動など)」
時計をセットする
サマータイム開始前日の夜(土曜日の夜)は、夕方に時計を1時間進めます。そして通常の就寝時間に眠りましょう。
睡眠のシーンを設定する
Better Sleep Council(BSC)は、寝室を静かで暗く、涼しい環境にすることと、質の良いベッド作りでより良い睡眠につながると言います。
たとえば、マットレスは7年以内のもので、体に適していること。さらに、睡眠の理想的な温度は18°Cです。
睡眠に問題がある場合は、加重毛布が深い圧力刺激を与え、心を落ち着かせる効果があるためよいでしょう。
リラックスした雰囲気作り
心と体を睡眠モードにするため、パソコンや携帯電話は寝室に置かず、夜は寝室以外で仕事をしましょう。
瞑想、読書、ヨガなど、就寝前にリラックスする方法を見つけることも、就寝の準備に役立ちます。
外に出る
サマータイム開始後、起きたらすぐに外に出て、日光に当たりましょう。
「朝日を浴びると体内時計が進み、体内に夜を知らせるホルモンであるメラトニンの放出が止まります。これが体が変化に順応する鍵となります」とVan Cauter博士は言います。
動き回る
定期的な運動習慣を確立すると、睡眠に役立ちます。
「運動は体内リズムにとって非常に重要であり、眠り続ける能力に影響を与えるため、特に朝は活動することが重要です」とVanCauter博士は述べています。
昼寝する
それでもうまくいかない場合は、午後に昼寝をしてください。 BSCによると、10〜30分の短い昼寝で、2.5時間分のエネルギーを得ることができます。
