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魚油とオメガ3は、健康に良い?

「魚油の実際」

 

魚油についていくつかのポイントが示されています。

・魚油にはオメガ3脂肪酸とビタミンA、Dが含まれている。

・オメガ3脂肪酸は心臓に良いことを始めその他の健康に利点があるということはわかっているが、未だ研究は進んでいない。

・魚を食すことが、サプリメントを補給するより、魚油やオメガ3脂肪酸摂取の最良の方法である。

 

「オメガ3脂肪酸とは何か?」

オメガ脂肪酸にはよく見られる脂肪酸です。

魚油には2種類あります。

 

①エイコサペンタエン酸(EPA)

最もよく知られているオメガ3脂肪酸であるEPAは、血液凝固や炎症(プロスタグランジン3、2—トロンボキ酸、5—ロイコトリエン)に関与する化学物質を体内で合成するのに役立ちます。魚はそれらが含まれる藻類を食すことでEPAを得ています。

 

②ドコサヘキサエン酸(DHA)

この脂肪酸は人間の精子、網膜、目、大脳皮質の重要な部分を形成しています。

DHAは身体全体、特に脳、目および心臓に存在するもので、母乳の中にも含まれているとされています。

 

「健康上の利点」

いくつかの研究では、魚油とオメガ3脂肪酸は健康に有益であるとされているが、他のものにはそうではなく、下記の結果を示されています。

 

「多発性硬化症」

魚油は、脳や神経系に対する保護効果によって引き起こす発性硬化症(MS)の人々を助けると言われています。しかし、少なくとも1つの研究ではそれは間違いだと指摘しています。

 

「前立腺癌」

ある研究では、低脂肪食と並んで魚油が前立腺癌の発症を低下させる可能性があると言っています。しかし、別の研究ではオメガ3の摂取が増加し、前立腺癌の発症を促すリスクが増加するといっています。

国立がん研究所ジャーナルに掲載された研究書によると、魚油のシュッシュ量が多いほど悪性度の高い前立腺癌発症のリスクは71%、前立腺癌は43%のリスクが増加すると示唆されています。

 

「産後うつ病」

妊娠中に魚油を摂取すると分娩後のうつ病のリスクが減少する可能性があるとされています。研究者は、1週間に2〜3回オメガ3摂取量を増やすことは良いことかもしれないと助言しています。サプリメントではなく魚を食べることで、たんぱく質やミネラルも一緒に摂取できるといっています。

 

「メンタルヘルスの利点」

2007年に実施された8週間のパイロット研究では、魚油が若年層、特に注意欠陥多動症(ADHD)の人々の行動障害改善に役に立つ可能性があると示唆されました。

この研究では、1日にEPAとDHA

を8〜16gの間で摂取した子供達は、行動の改善が見られたと両親と精神科医によって評価されました。

 

「記憶向上」

PLOS ONEジャーナルで報告された研究によると、オメガ3脂肪酸の摂取は人間の作業記憶向上に役立つ可能性があるという。

しかし、別の研究では、オメガ3の摂取過多は高齢女性の認知低下の予防には結果を示さないと示唆されました。

 

「心臓、心臓血管」

魚油に含まれるオメガ3は精神的ストレスから心臓を守る働きがあるとされています。

アメリカの科学ジャーナルに掲載された知見によると。1ヶ月以上、魚油のサプリメントを服用した人は精神的ストレステストで心臓血管機能の改善が見られたとしています。

2012年には、研究者らによって魚油は抗炎症性の性質を介して、アテローム性動脈硬化病変の改善に役立つと発見されました。一方で約70,000人が参加した20の研究の結果では、魚油サプリメントは心臓発作や、脳卒中、早期死亡のリスクが低下するというような結論を生み出す証拠はないということがわかりました。

 

オメガ3脂肪酸と同様に2種類の血しょう低下薬を服用した心臓ステントを持つ患者は、ある研究で魚油を服用していない患者より心臓発作のリスクが低いことが判明しました。

 

AHAは新血管疾患のリスクを軽減させるために、魚特に油性魚を少なくとも週に2回食べることを推奨してます。

 

「アルツハイマー病」

長年にわたり、定期的な魚油消費がアルツハイマーの予防に役に立つと考えられてきました。しかし、2010年の研究では、魚油はアルツハイマー予防にはプラセボに劣っていることがわかりました。一方2007年にNeurologyに発表された研究によると、魚、オメガ3、果物、野菜の摂取量が多いため、認知症やアルツハイマー発症のリスクが低下したとされています。

 

「視力喪失」

DHAの適量摂取は、年齢に関連する視力喪失を予防するとカナダの研究者は学会誌に発表した。

 

「てんかん」

Journal of Neurology,Neurosurgery&Psychiatryに掲載された2014年の研究では、低用量のオメガ3魚油を毎日摂取すれば、てんかん患者は発作を減少することができると主張しています。

 

「総合失調症および精神病障害」

魚油に含まれるオメガ3脂肪酸は、精神病のリスクを軽減するのに役たちます。Nature Communicationsに掲載された知見では、オメガ3サプリメントの12週間の介入が、精神病障害の発症のリスクを大幅に低減させたと詳述されています。

 

「健康胎児発達」

オメガ3の消費は、胎児の認知および運動発達の促進に約立つとしています。2008年に、科学者は妊娠の最後の3ヶ月間のオメガ摂取が胎児の感覚、認知および運動発達を改善しうることを発表した。

 

「食べ物」

油性魚のフィレには最大30%の油が含まれていますがこの数字は魚によってまちまちです。タラなどの白身魚は、肝臓に高濃度の油分を含みますが、全体的な油分は少なくなっています。オメガ3脂肪酸が豊富な魚には

アンチョビ、ニシン、イワシ、サーモン、マス、サバなどが挙げられています。

オメガ3脂肪酸の他の動物源には、卵であり特に殻にオメガ3が高く含まれているとされています。

 

魚だけがオメガ3を含む唯一の食物ではありません。魚以外にも下記のような食品があります。

亜麻。大麻種子。シソ油、スピルリナ、クルミ、チーア種子、大根の種、発芽した新鮮なバジル、ほうれん草といった濃緑色の野菜、乾燥タラゴン

 

健康でバランスのとれた食事を送る人は、サプリメントを使用する必要がありません。

 

「リスク」

魚油、魚の肝油、オメガ3を摂取すると、一部の人に危険が生じる可能性があります。P目が3サプリメントは血液凝固状態を改善する機能があるため、副作用として倦怠感や消化不良、下痢といった軽い胃腸問題を引き起こす可能性があります。

魚の肝油にはビタミンAとDが多く含まれています。これらは時によっては身体に害となる可能性があります。

魚介類のサプリメント摂取は、甲殻類や魚系のアレルギーのある人にとっては危険です。高濃度の魚油を摂取することは、海洋汚染物質による中毒の可能性も増加させます。

 

FDAはサプリメントの品質や純度を帰省していないことが重要だとしています。安全なものを使用すること、何より天然資源からのオメガ3摂取を推奨しています。

 

AHAはエビ、軽缶詰のマグロ、サーモン、ポーク、には水銀が少ないと言っています。サメやイワシ、サバ、タラといったものには水銀濃度が高いため、摂取を避けるように助言しています。

 

多くの魚油とオメガ3を摂取することが、健康上有益かどうかは不明ですが、様々な栄養素を与えてくれる食事というものは、健康になることは間違いありません。

サプリメントを検討している人は、医療従事者と話し合って決めることが最善でしょう。