
発芽したナッツとは、生のナッツを水に浸して発芽させたものです。
発芽させた穀物が人気なので、発芽させたナッツも健康に良いのか、気になりますよね。
この記事では、発芽したナッツを食べることで得られるメリットと、食生活への取り入れる方法について紹介します。
発芽させたナッツと、通常のナッツの比較
発芽ナッツとは、生のナッツを植物の成長の最初の段階である発芽が始まるまで、水に浸したものです。
ほとんどの「発芽した」ナッツは、発芽過程の最初の段階のみを経て、3~12時間水に浸されます。
発芽させるには、湿った環境が必要なため、ナッツが細菌に感染しやすくなります。さらに、発芽されたナッツは、ローストされていないため、細菌汚染のリスクは、さらに高くなります。
クルミやピーカンなどのように、食べる前に殻を取り除かなければならないナッツ類は、完全に発芽させることができません。つまり、他のナッツのように、発芽の際に新しい植物の生命を示す小さな尾が出てこないのです。
市販の発芽させたナッツは、無菌環境下で調製され、一般的にはカビや食中毒のリスクを防ぐために、乾燥または脱水してから包装して販売されます。
自宅で無菌環境を作るのは難しいので、一般的には、自宅でナッツを発芽させることは、お勧めできません。
世界中で食べられている市販のナッツのほとんどは、発芽していません。その代わり、市販のナッツは、ローストしたり、味付けをしたりして、殻付きのまま販売されている場合もありますが、そうでない場合もあります。
また、多くの市販のナッツは、放射線照射されており、これは、消費者に潜在的なリスクをもたらす可能性のある細菌を殺すために、熱処理されていることを意味します。
発芽させたナッツの栄養
ある種の穀物や豆類を発芽させると、抗酸化物質、アミノ酸、ビタミンB群などの含有量が増えるという研究結果があります。
また、他の重要なビタミンやミネラルの吸収を阻害する可能性のある、フィチン酸などの抗栄養成分を、減らすこともわかっています。
ナッツを浸して発芽させると栄養価が高まり、フィチン酸塩が減るという情報もありますが、発芽させた後に栄養価が高まることを、裏付ける科学的な証拠はありません。
発芽クルミ28グラム(1/4カップ)には、以下の栄養プロファイルがあります。
ある研究では、ホールとチョップしたアーモンド、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、クルミのミネラルと、フィチン酸塩の濃度を比較しました。ナッツは、生、塩溶液に4時間~12時間浸したもの、水に12時間浸したものという4つのグループに分けられました。
その結果、ナッツを浸して、実際に全体的なミネラル含有量は減少し、それらのフィチン酸濃度には、大きな変化はありませんでした。
さらに、生のクルミと発芽させたクルミの栄養情報を見ると、全体の栄養成分に大きな違いはありませんでした。